企業統合の現場で最も苦労すること。それは、ITが常識と化した現場だからこそ起こる、システムの統合です。
システム統合は、単なるITプロジェクトの1つではなく、大きなビジネス目標の一部です。しかし、統合に取り組む企業の多くは、相手先や自社のシステムのありかたを、軽視しがちです。
このこともまた、統合に伴うシステム統合を難しくしてしまっている1つの要因になっています。
企業統合の際にIT統合プロジェクトが遅れたり、あるいはずさんなやり方で進められたりしたとすれば、本来最も重要なはずのビジネス目標の達成そのものが危うくなってしまいます。
プロクター&ギャンブル(P&G)のCIO兼B2B責任者、スティーブン N.デビッド氏は、
「合併や買収に伴う統合の仕事の75%は、『どのシステムの運用を続けるか』、『どのデータが重要か』、『企業同士を技術的に融合させるためにどのような統合作業が必要か』の3点を決定することだ」と断言しています。
企業統合に関しては社内のITインフラの詳細な見取り図がもっと重要な資料であるとも言えます。
順調そうに見えた合併劇が、特にITインフラは危機的な状況で、母体となった両社は、合わせて300ものシステムを抱えていたということもあります。
企業統合はこのような苦労も解消していかなくてはなりません。